『OriHime』を使った学習支援のレポート
皆生養護学校
皆生養護学校では、平成29年8月からICT機器 分身ロボット「OriHime」を活用した遠隔教育 学習支援に取り組んでいる。
遠隔教育をとおして自立や社会参加へ向けた意欲向上、コミュニティが深まる効果も期待できるという。
はじめに
皆生養護学校では、「自立活動自主研修会」を定期的に行っている。
その自主研修会の一つとして、OriHimeの使い方についてレクチャーが行われた。
研修会には、幼・小学部、中学部、高等部の先生方と幅広い参加がありました。
レクチャーを受けた後、授業を想定した実習を行い、OriHimeの持つ機能に感歎。
受け持ちの生徒の状況を踏まえ、今後の授業での活用方法について意見を交わす場面もありました。
学習支援の開始
自分の分身となる「OriHime」との対面
学校と勉強が大好きな小学3年生。心臓病のため食事制限や水分制限など様々な制限がある。
家庭で過ごす時間が大半で、学校は訪問学習とスクーリングを平行している。
スクーリングの日、OriHimeがどのように動くのかを「知り」「理解」するために、シミュレーションが行われました。
OriHime との初対面。
楽しみにしていた「OriHime」に会えて嬉しそうな笑顔を見せてくれました。
その後、皆生養護学校の勝田先生からOriHimeと、OriHimeを操作するためのipadについて操作説明を受けました。
早速、iPadの操作練習。日頃からご家族のスマートフォンなどでインターネットを楽しんでいるだけあって、操作はスムーズ。
OriHimeが自分の操作通りに動く様子が嬉しくて、目を輝かせていました。
訪問学習のシミュレーションです。
OriHimeは勝田先生と一緒に図書室に移動。
教室で、担任の赤坂先生とiPadの前で待機します。
準備が整い、まずは勝田先生とお話をしてみます。
どのくらいの声を出すと勝田先生に届くのか、お話をしながらどんな時にOriHimeを動かしたらいいのか、図書室をどのくらいまで見渡せるのかなど担任の赤坂先生とチャレンジ。
一つ一つの動作を丁寧に確認しながら、少しずつOriHimeを知り、理解を進めている様子が伺えました。
次に手元にある3枚の絵と同じ絵が図書室のどこに貼られているかを探します。
勝田先生とお話をする際、一つ一つ丁寧に確認したことが生かされ、すぐに見つけることができました。
3枚の絵を見つけた時、ガッツポーズで飛び切りの笑顔を見せてくれました。